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「枠」から「人」へ

インターネット広告の中でも、いわゆるバナー広告などの「ディスプレイ広告」といわれる広告は、ここ2~3年で激変しました。

その激変を一言で言えば、「枠」から「人」へ。

「枠」とは広告枠のことで、見込み客が見ていると思われるホームページの指定のバナー広告枠に、広告を出す、というのが初期のインターネット広告でした。

しかし現在では、よほど媒体価値の高いホームページ(アクセス数が多いとか、ターゲットが絞れてるとか)でない限り、広告枠を「枠」で売るということは行われていません。

ではどのようにして広告を出しているのか。

それは、「人」をターゲティングとして広告を見せているのです。

コンピューター技術の進展により、ホームページを見ている人、個人個人ごとに、その人がどんな人で、どんなことに関心があるのかを、ある程度、推定できるようになりました。

そして、広告は、その人に最適なものをリアルタイムで表示する、という仕組みが普及しました。

この仕組みを使うことで、広告枠は、人によって違うものを見せているということになります。

例えるなら、テレビCMは、見ているチャンネルが同じなら、同じCMを見ていますが、インターネット広告は、見ているホームページが同じでも、人によって違うバナー広告を見ていることになります。

「ディスプレイネットワーク」とは

ネット広告を取り扱っている人であれば常識的なことなのですが、そうではない、一般のインターネットユーザーにとっては、「ディスプレイネットワーク」という言葉は、初めて聞く言葉だと思います。

日ごろ、いろいろなホームページを見ていらっしゃると思いますが、ニュースサイトなどでは、バナー広告をたくさん目にすると思います。

このバナー広告ですが、どういう仕組みで掲載されていると思われていますでしょうか。

インターネット広告の始まりは、いわゆる「場所貸し」、つまりホームページのこの場所をこの金額で買いませんか、という広告掲載場所のレンタルでした。

しかしやがて、ホームページが世の中にあふれるようになり、広告主よりもホームページのほうが圧倒的に多くなりました。また、あらゆる分野でホームページの数が増えたため、個別に広告費用を調べて広告を出す、という面倒なことは広告主あるいは広告代理店でも行うのは難しくなって来ました。

そこで登場したのが「ディスプレイネットワーク」です。これは、ヤフーやグーグルなどの検索エンジンや、さまざまな会社が提供しているものなのですが、世の中にたくさんあるホームページの場所を借り受け、束としてまとめて、一括して、広告主に場所貸しをするという仕組みになります。

広告主としては、ディスプレイネットワークを提供している会社に広告バナーを納品すれば、当初のルールにのっとり、最適なホームページに広告を配信してくれることになります。

ホームページを運営して、場所貸しをして収益を得たいと考えているホームページの運営者も、広告主を探すための営業を個別に行わなくても、ディスプレイネットワークを提供している会社に対して、「場所を貸しますから、広告を入れてください」と手を挙げるだけで、何かしらの広告が入るということになり、とてもありがたい仕組みであります。

このディスプレイネットワークこそが、現在のバナー広告の主流となっているのです。このことを知っていただければ、インターネットにおける広告の仕組みへの理解が進みます。